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掻く




「書く」が「掻く」に変わる瞬間がある。

レポートでも創作でも、ぐっと深く入り込む瞬間は
少しだけ体温が上がって、周りの音が遠くなる。

あふれ出す言葉がこぼれてなくなってしまう前にがむしゃらに
手で水を「掻く」ように、深く積もった雪を「掻いて」何かを探すように、書く。掻く。

それは衝動に駆られるようにして世界を掻く、瞬間。


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