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秋が好き


秋の風が1番好き。


夏は熱さに溶けてしまっていた言葉や音が、涼しくなるにつれてどんどん澄んでくる。

私の頭もすっきりしてきて
ちゃんとそれを受け取れる。


夏は、
氷を口に含んだときのその冷たさとか
熱い空気が身体を覆って、息がはずむ感じとか

音や言葉よりも、身体の感覚がはっきりする。

それもとても良いんだけれど

私は、寒いのが好き。

イヤフォンを通して聴こえる音楽も
見開きのページに並ぶ活字も

秋の涼しい風が
余計なものが取り払ってくれて
1番分かりやすくて
まっさらな状態になる。

それと、気持ちも同じで
うだるような暑さの中でぼんやりしていた思いも考えも、ちゃんと澄んでいく。

要らないものも欲しいものも
本当の気持ちが分かる。

だから秋が好き。















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