Saturday, August 29, 2015

街の光





私には、どこか知らない街に行ったときにいつも思い出す言葉がある。

「観光とは光を観ることです。町の輝きを感じて下さい。」


母の知り合いで、ニューヨークに住んでいる写真家の人が、私がニューヨークへ遊びに行ったときにメールでくれた言葉。


この言葉を貰ったときから、旅行に対する心構えのようなものが変わった気がする。

行きたかったお店が定休日でも、
時間がなくて行きたい所全てに行けなくても、
電車を乗り間違えてタイムロスしても、

街の光さえ感じられれば、それでいいんだって思うようになった。


ニューヨークなら、
エンパイアから見る、息が止まりそうな夜景。
朝のセントラルパークの草についた朝露。
空にひしめくネオン看板。
夜でも消えないピザ屋の灯り。


全部街の光。


今週、友達と二人で一泊二日の岩手旅行に行って来た。



往復の新感線の時間以外は宿も観光する所もノープランで出発した旅行。

疲れ果てて食べた冷麺が本当に美味しかったり、
電車乗り間違えて何もない山のふもとに降りたり、
ホテルの部屋でプリン食べたり、
地元の人に教えてもらったパン屋さんで朝ご飯食べたり、
最近のこと話したり、昔のこと話したり、

すごく楽しかった。


街はとても静かだった。東京よりずっと涼しくて、少し寒いほどだった。
でも出会う人みんな、とても暖かく接してくれて、これがこの街の光だって思った。



大好きな宮沢賢治の童話村にも行って来た。

私と同じ世代の子なら、
きっと国語の教科書で宮沢賢治の「やまなし」を読んだことがあるはず。
ストーリーは覚えてなくても、この言葉は覚えてるんじゃないかな。

「クラムボンはわらったよ。」
「クラムボンはかぷかぷわらったよ。」


http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/46605_31178.html(ここで読めます)


宮沢賢治の言葉は
一文一文はシンプルに見えるのに、でもそれが幾つも繋がって
誰にも真似出来ない美しさのある文章になっている。

私なんかには語れないけど、でも綺麗だなって思う。

特に口に出して読んでみると、その響きの美しさに驚く。


童話村、また行きたいな。


宮沢賢治の本、読み直したくなった。
















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