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うそつき





どんなに悩んでたことでも
どんなに泣いたことでも
どんなに怒ったことでも

終わってしまえば
大体のことは
ふわっと話せてしまう

一年前に泣いたことなんて
笑い話に出来てしまう

でも、あの頃のことだけは
19歳の私に今も口止めされてる気がして
ふわっとなんて話せない


車の窓に変化はなくて
いつも高速のライトがびゅんびゅん過ぎていくだけ
このインターで降りて、このコンビニで止まって、
私は待っていて、
どんな匂いがして、どんなことを話して
どんな風だったか、全部思い出せる


手を伸ばしたのは私なのに
誰かのせいにしたくなった

一つ嘘をついたら、嘘はたくさん必要になって
気付いたらとっても嘘が上手になった
















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back to autumn and navy blue,

金木犀の香りを吸い込むときの胸が締め付けられる感覚も、
14歳の秋に出会った大好きな本の1行目も、
最後の最後まで大事に持っていよう

“14歳のその秋のはじまりは、何かを予感するみたいに、
世界中が完全な色に輝いて見えた。”
-よしもとばなな『High and dry (はつ恋)』より

14歳も、25歳も、私にとって人生は
ずっと何かを探して考えて続ける毎日で

私に見える世界はずっと私だけのものだけど
「ねえ見て」って誰かに教えたくなる
それはずっと変わらないけれど
誰かと出会って、話して、考えて
それで私は少しずつ変わっていく

私の気持ちと出会いで世界は出来ている
不意な出来事で時間が終わったとして
私の世界は終わらない、見えなくなるだけ

私の人生が映画で、日々に音楽をつけるなら
少しこもった声のボーカルに歌ってほしい
ゆったりしたテンポで歯切れが悪くて
シンプルな美しい言葉で歌ってほしい
こんな歌みたいに




ネイビーのワンピースを着てクリスマス映画を見て
暖かい家で大好きな人たちと食卓を囲もう
良いジャズを流して、たくさん笑って、
終わりをいつまでも名残惜しく思いながら
「楽しかったね」と言い合うような
そんな瞬間を重ねていけますように