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信じる才能

長いものに巻かれてしまいたいとおもった。

長いものに巻かれて、
強いものに守られて、
光るものに照らされて、

そうして厄介な感情を無い物にしてしまいたいと思った。

「涙は人に見られてはじめて涙になるのです」

じゃあ、見られなければ消えてなくなるかな

それは無垢な行為であるべきで
見返りなんてものは存在しない


でも私はいつだって欲深い人間だから
なんにもいらないよ、
なんて穏やかな顔をしながら

何よりも手にするのが難しいものを願っている。

厄介だ。本当に。

一番は取り替えがきくけれど
それは、一番だろうがビリだろうが、
取り替えがきかない、たったひとつものだから。


厄介な願いを持った厄介な私は、信じる才能がないのだ。

みんな知っている

自分は誰にも替わりのきかないたったひとりの存在だと知っている

私が知っているのは、私の替わりがきっと沢山いること


どんなにお利口さんの振りしてもある日突然それはやって来て
ぽん、と私を押し出すだろう

そして私は途方に暮れる
信じる才能は何処にあるのだろう












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野暮

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