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supernova



今になってようやく涙が出てきた。

夕方、祖母がなくなった。
私にとっては「おばあちゃま」で、母と叔母にとっては「お母様」。



私たち家族四人と叔母と祖母、六人でチームのように過ごしてきた。
父方の祖父母は私が小学生の頃に亡くなって
12年前に母方の祖父も亡くなった。叔母は結婚をしなくて、私たちには従兄弟がいない。
おばあちゃまはたった一人のかけがのない存在だった。




祖母は、母と叔母に看取られて静かに息を引き取ったそうだ。

亡くなる直前に、母が「ゆかが卒論出し終わったって」と祖母に伝えると、祖母は「よかった」と頷いたという。

祖母はいつも「ゆかちゃんが心配」と口癖のように言っていた。

姉がアメリカの大学に進学したときはニコニコと送り出したのに
私が一年の留学に行くときは涙を流して「ゆかちゃんは心配よ」と言っていた。





出かける約束は断った。
“大丈夫だから心配しないでね”と言っているのに
みんな私を元気づけようとして、
クリスマスツリーの写真を送ってきたり
赤ちゃんと一緒に歌う動画を撮っておくってきたり
本当にへんてこな方法で、励ましてくれた。



明日会うはずだった人からは、こ「大好きな祖父が亡くなったときよくこの曲を聴いてた」と送られてきた。私も、大好きな曲だった。


いつかまたおばあちゃまに会えるのだろうか。
それまで見ていてくれるのだろうか。

「ゆかは大丈夫だから、もうゆっくり休んでね。
いつかはみんなそこに行くから、おじいちゃまと待っていてね。」

ちゃんとそう伝えてお別れしよう。











supernova / BUMP OF CHICKEN


熱が出たりすると 気付くんだ 僕には体があるって事
鼻が詰まったりすると 解るんだ 今まで呼吸をしていた事

君の存在だって 何度も確かめはするけど
本当の大事さは 居なくなってから知るんだ

延べられた手を拒んだ その時に 大きな地震が起こるかもしれない
延べられた手を守った その時に 守りたかったのは自分かもしれない

君の存在だって もうずっと抱きしめてきたけど
本当に恐いから 離れられないだけなんだ


人と話したりすると 気付くんだ 伝えたい言葉が無いって事
適当に合わせたりすると 解るんだ 伝えたい気持ちだらけって事

君の存在だって こうして伝え続けるけど
本当のありがとうは ありがとうじゃ足りないんだ

僕らの時計の中 ひとつだけでもいいから
本当を掴みたくて 本当を届けたくて

歳を数えてみると 気付くんだ 些細でも歴史を持っていた事
それとほぼ同時に 解るんだ それにも終わりが来るって事

君の存在だって いつでも思い出せるけど
本当に欲しいのは 思い出じゃない今なんだ

君を忘れた後で 思い出すんだ 君との歴史を持っていた事
君を失くした後で 見つけ出すんだ 君との出会いがあった事

誰の存在だって 世界では取るに足らないけど
誰かの世界は それがあって 造られる

君の存在だって 何度も確かめはするけど
本当の存在は 居なくなっても ここに居る

僕らの時計は 止まらないで 動くんだ


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2017年に起こってよかったこと。

「今年を漢字一文字で表したら疲労の「疲」しかない」 昨年末、友人や家族と1年を振り返るような話になったとき、私はそう言った。
いつも狂ったように「前向きでいたい!」と自分を鼓舞して生きている人間の私にとって、こんな発言を自らするのは本来屈辱的なはずだったけれど、私の心情はいたってフラットだった。
だって、疲れたのだから。
それはこの1年の否定でも肯定でもなくて、ただただ、私が抱える事実だった。
2017年の元旦の夜の私には未来への期待しかなかった。 「今年は絶対変わるんだ、毎日をキラキラさせて夢に邁進するんだ」 という炎のような野望を抱いて、それを燃料にしてやみくもに前へ前へと動いた。
元旦の日も、寝正月なんてするもんか、と「今から初詣行こうよ!」と日も暮れたころに地元の親友を呼び出して鶴岡八幡宮で初詣へ行った。人生で初めて書く絵馬には「人生を自分で切り開く」と書いた。それから夜遅くまで鎌倉のカフェで互いの近況と今年の抱負を語り合い、帰路につくころにはすっかり心のエンジンがかかっていた。
家までの道を月を見上げて歩きながら、ふと「今年の一曲を決めよう」とapple musicの曲をシャッフルした。シャッフルをタップして、間髪入れずに力強いピアノのイントロが流れた瞬間を、私は一生忘れないと思う。
その一音目は私の脳天を直撃して、脳と心を震わせた。
思わず立ち止まって目を見開き、息を飲むほどその曲との出会いは衝撃的だった。
「素晴らしく好きな曲に出会ってしまった」と思った。
その夜書いたブログも残っている。
2017年最初に書いたブログ
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「何このポスター、好き!」と思って、サントラをダウンロードした。それを初めて聞いたのが元旦の夜だったのだ。
親友との楽しい会話の余韻と、リズミカルな美しい音色、空には月や星が輝いていて、元旦の夜の澄んだ空気からは幸福と希望の匂いしかしなかった。駆け出したいほどの高揚感を抱いて、私は「最高の夜だ、最高の1年にできる」と確信した。お酒も入ってなかったし、恋人とも別れたばかりだったけれど、最高に晴れやかな気分だった。
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まるで思い通りにはいかない1年だった。 挫折…