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真空パックに閉じ込めたい時間なんてそうそうないよね

シャッターみたいに瞬きしても残るイメージなんてほんの少し

指の隙間から思い出はこぼれ落ちて
いくつかのかけがえのない瞬間だけ粒になって掌の上で輝く

誰かが私の掌の上のその粒になりたいと思うように
いつかの私も誰かの粒になりたかった

こぼれ落ちてしまいたくなかった

社会とか
世界とか
歴史とか

大きな掌の上でいつまでも輝く粒にはなれなくても

誰かの掌の上にあるたった一粒の光になりたい







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