Skip to main content

ねてもさめても



日曜日の夕日が左目に入ると、右目の視力が悪い私はほとんど何も見えなくなって、少し困ってしまう。

耳から入ってくるスガシカオの曲が夕方に丁度よくて目を閉じると、片頭痛が少しましになった気がした。

ニュージーランドの狭い部屋もよく同じオレンジ色に染まった。
私はまだあそこにいるのかもしれない。それとも何か自分の欠片を置いてきたのかもしれない。

溝の口のアパートにも
14号館にも1号館にも
4号館の図書館にも

あの映画館にも
あの人の隣にも

小さな欠片を残したままだ


それから頭痛薬を二錠飲んで家から駅まで歩いた。








Comments

Popular posts from this blog

5月とは思えないほど冷え込んだ朝に、私も季節違いの夢を見た。 懐かしい人の夢だった。 妙に冴えた起き抜けの頭で、あの日々を思い出していたら、出会ったときのその人の年齢を自分が数年前に超えてしまっていたことに気付いた。最後に渡した手紙を、今でも持っていてくれてるんだろうか。私はたった一言以外、何を書いたかは忘れてしまったけれど。