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Waltz For Debby






どうしてこの曲がこんなに好きなんだろう。夜にいつも聴きたくなる。
小さな頃から、大好きなメロディー。安心する。氷の上をすっと静かに滑り出す様な鍵盤の始まりの音色が好き。

ドラムが刻むリズムは、小さい頃、眠れない私の背中や胸を、母親がタオルケットの上から優しく、とん、とん、と叩いてくれた時の安心感をなぜか思い出す。

ベースの音は夢うつつにぼんやり耳に入ってくる父親の話し声みたい。
柔らかい夜に車の後部座席で高速のライトとか、窓の外の暗闇に茂る木々を横目にうとうとしている時の、運転席で何か話している父親の声。



ライナスのお守りブランケットみたいな、くたくたになったクマのぬいぐるみみたいな、私のお守り。何処にいても、どんな時でも、同じ夜の匂いを思い出させてくれる音楽。


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