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Waltz For Debby






どうしてこの曲がこんなに好きなんだろう。夜にいつも聴きたくなる。
小さな頃から、大好きなメロディー。安心する。氷の上をすっと静かに滑り出す様な鍵盤の始まりの音色が好き。

ドラムが刻むリズムは、小さい頃、眠れない私の背中や胸を、母親がタオルケットの上から優しく、とん、とん、と叩いてくれた時の安心感をなぜか思い出す。

ベースの音は夢うつつにぼんやり耳に入ってくる父親の話し声みたい。
柔らかい夜に車の後部座席で高速のライトとか、窓の外の暗闇に茂る木々を横目にうとうとしている時の、運転席で何か話している父親の声。



ライナスのお守りブランケットみたいな、くたくたになったクマのぬいぐるみみたいな、私のお守り。何処にいても、どんな時でも、同じ夜の匂いを思い出させてくれる音楽。


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野暮

つらつら書いた長文をそっと消した。変に綺麗な言葉でドラマティックにまとめるのは、今の私には野暮なことに思えてしまう。iphoneのメモ帳に並ぶ言葉はまるで小説の一ページみたいで、私の言葉じゃない気がして「なんか違う」と急に嫌になった。

ずっと聴いてた歌の意味は、分かったふりをして分かってなかったんだなって思う
聞き飽きるほど毎日聴いてたのに、一フレーズ目から違う風に聞こえた。
あの頃私がこの歌に心打たれたのは、こんな歌を歌う人が世界にいるなら、もう少しだけ未来を信じてみようと思ったから。出口のない日々の中で、いっそのこと、と思ったときも、この歌を聴くと、こんな風にいつか私も誰かを思う事が出来るのかもしれないから、もう少しだけ生きて大人になろうと思った。
そういうことを、最近よく思い出すのはなんでだろう。