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Showing posts from July, 2017

夏が嫌い

長く結んだ一つの髪束を根元から切ってしまいたいと思う時がある。何度も。

伸ばすのは気が遠くなるほど時間がかかるのに、切ってしまうことは一瞬。あっけない。

それでも、何度も床に落ちる髪束を想像しても、実行したことはない。

だって考えてしまうから。その後の後悔を。

明日のことを考えずに感じるままに生きることは今の私には出来ない。

明日がこわいし、明後日もこわい。

でも、立ち向かう勇気はある。いざとなったら逃げてしまえと思える図々しさもある。



私はまだ何も成し遂げていない24歳で、肩書きはなくて、お金もなくて、恋人もいない。

そこにある明日だけが私の持ち物で、それはあまり輝かしい1日ではないけれど、神様は私に想像力をくれたから、私はどんな1日も好きなように変えていける。

長く結んだ一つの髪束を根元から切ってしまいたいと思う時、その先の後悔も想像する。やがてやってくるだろう諦めも想像する。想像して、想像して、決断をする。

その決断はぬるくて、もろくて、どっちつかず。

それでいいんだ。私、自分と向き合うことすら出来ずに悩むことから逃げる人にはなりたくないから。もがいた先にしか答えはない気がする。

悔しくて仕方がないけど、それをバネにして絶対に。絶対に。

いつか、ばっさり髪束を大きなハサミで切り落として笑っていられるくらいの器の人間になりたい。



十五夜に空を飛んで

シンガポールへ旅行に行った。

ローカルも観光客も分からないくらい人種も文化も混ぜこぜ。

暑い国特有の軽やかな空気。

昼間どこにいたのだろうと不思議になるほど、日が暮れると外に出てくる人の多さ。

夜は長くて朝も昼もあまり境目がない。

夕焼けのオレンジが濃い。

出来て70周年の新しい国は全てが人工的。

植物園、大きなショッピングモール、夜の動物園、

リトルインディア、チャイナタウン、アラブストリート

まるでひとつの大きなテーマパークのようなその国に住む人々は一体どこから来たのだろう。なぜそこに住むことを決めたのだろう。

私はそこでは誰でもない。日本人という名札すら捨てられる。

そこにいることは心細くて心地よくてひとりぼっちで自由。

ホテルのシーツは冷たくて気持ちが良くて、ここ最近で一番よく眠れた。

飛行機の中はなぜか色んな思い出が浮かんで来て涙が出た。

使い古された言葉を思い浮かべた。「人生は旅」、本当にそうだ。

どこを終着点とするか、誰と、どんなペースで旅するか。どんな風景を見るか。

それを知るために私は旅をする。自分探しとは上手く言ったものだ。


帰ってきてからはずっと胃が痛い。

やっぱり眠れなくてこうしてキーボードを叩く。





20th century women

観よう観ようと思っていて、ようやく。 心にエンジンがかかっているときはこういう映画を避けてしまう。 心が揺さぶられたり、世界観や物語に引っ張られてしまいそうだから。 心がぐらついてそれまでの勢いが消されてしまうのがこわい。
がらんどうのようなの心のときは、 こういう映画がまるで水みたいにぐんぐん染み込む。
色彩も、会話も、音楽も、表情もすべてが訴えかけてくる。
行き場の無い心に寄り添う映画だった。
時折目頭が熱くなって涙が頬を流れた。

自己破壊的だと言いながら、誰より自己愛の強いジュリー。 思想の自由を訴えるのに、無意識に人を自分の価値観で縛るアビー。 出会う人、過ごす時間、全てを糧に自分を形成していくジェイミー。

全ての登場人物の片隅に自分の影を見つけた。