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Showing posts from December, 2017

playlist for monday

もうすぐ終わる2016年に出来る限りの思い出と想いをすりつけて 「今年もちゃんと生きた」って思いたいんだ。





とけた

私は何者でもないから 葛藤も孤独も情熱も誰かに取られたりしないみたい 明日も明後日もその先も私は誰にも私を渡す必要がないみたい 深く深く潜水していくみたいに泳いでいればいい 明けない夜はあるんだと思う 明けない夜の淵でずっと夢を見ているみたいな日々だから いつだって「かえりたい」と心がつぶやく どこにいても誰といても私が私に「かえりたい」とつぶやく この思いの種は生まれたときからずっと持ってたのかな いつの間にか私の頭に根を張って芽を出して 広がった葉がざわざわと私の心を揺らした
碧い碧い深い夜空に溶けてしまえる日がくるのかな 夢のようなピンク色の空に潜っていけるのはいつだろう
だんだん色んなことがどうでもよくなって 頬を撫でていく夏の夜風とか冬の朝の匂いとか 地球の反対側の街の空とか、会えなくなったあの子の笑顔とか そういうものだけが私の一部になって残っていく



わたしのすきなもの

宇多田ヒカルが好き。毛先だけワンカールした長い髪が好き。寝る前に空想にふけるのが好き。この恋がずっと続いたらどんな生活が待っているんだろう、とか、この恋が終わったらどれほど傷つくんだろう、とか想像してみて、今を実感する。悲しいことがほんとうに起こってほしいわけじゃない。

白いくつ下が好き。ローファーが好き。甘い香りのハーブティーが好き。早くきてしまった春みたいな生暖かい空気も嫌いじゃない。乗り換えがうまくいくと嬉しい。朝の駅の構内に広がる焼きたてのパンの匂いが好き。ホームで隣に立ってる人の香水が好きじゃなかったら、違う列に移動する。コンビニでお会計の順番を待たされるのは嫌い。私だけの朝の時間が好き。多分来年はカメラが好きになって、東京をもっと好きになる、はず。自分の好きなものをたくさん知ってるだけ、強くなれる。 なのに、好きなものをいくら数えても、私だけの朝の時間が終わって朝礼が始まると、心臓が痛くなって、頭に血がまわらくなって、どんどん具合が悪くなってくる。何も考えずにいようと思うと表情が消えてしまう。これじゃあ学校に行きたくない子供と同じだ。嫌なものに飲み込まれないようにあわてて「candy lane」って可愛い名前の、甘い香りのするクリスマスのお茶を飲んで、お祈りするみたいに好きなものを一気に沢山思い出せば、ようやく少し落ち着く。ロンドンのクリスマス、ニューヨークのジャズ、表参道のキラキラ、鎌倉のコーヒー。いい匂いのハンドクリーム。日替わりで種類を変えるリップ、昨日とちょっとだけ違うメイク。もっともっと好きなものに囲まれたいから何も諦めたくないし、前へ前へと動き続けていれば、心配事に頭を悩ます隙もなくなる。毎週フルマラソンみたいな人生が別に嫌いじゃない。色んな街の光を知っていて良かった。ここだけが世界じゃないことをいつでも覚えていられるから。もっと知りたい。色んな場所で色んな人生を生きてみたい。もっともっと夢を見たい。何でもできるし何処でも行ける。でも魔法はない。魔法はないから、欲しいものは自分で取りにいかないと。




mood

夜と朝のあいだ

ついさっき見た月を反対方向から見上げて歩きながら、何をやってるんだろうと自分に呆れて少し面白くなった。12月上旬の夜明け前は、思ったよりずっと暗くて静か。車も人もいないいつもの道を、月を見上げながら歩いた。1日と数時間前まで満月だった月は、まだしっかりと丸かった。煌々とした光を、まるで独り占めするみたいにたっぷりと浴びたら、色んなことが楽しく思えた。

必要もなく始発電車に乗って、タクシーで恋人の部屋へ向かった。夜明け前独特の、静かで澄んだ空気をタクシーの窓越しに感じていると、なんだか早朝に空港へ向かう朝みたいな気がしてやっぱり少し楽しかった。

トートバッグの中にはまだ暖かいお弁当が入っている。お弁当を渡すという口実をほかほかに詰めて、私は恋人の部屋に始発で向かうのだ。

私は、「呼ばれたら何処にでも行きます」「あなたの為なら一歩下がって」みたいなタイプではない。お弁当を渡すのは、どこまでも私のエゴで、わがままで、悔しさで、こどもっぽさが理由。

月曜日の夜は途中まで完璧だった。でも小さな話から糸がほころび始め、気付いたら絡まってほどけなくなっていた。日付を超えても続く電話で、私のネジはゆるみ、抜け落ち、気付いたら深夜のキッチンで生姜焼きを焼き、卵を茹で、ご飯を詰め、始発電車に飛び乗っていた。自分のお弁当は作りそびれた。

吉本ばななの「キッチン」の場面みたいだと思う。主人公のみかげが、好きな人に深夜に「このおいしさを共有したい」とかつ丼を届けるシーン、あれみたいだ。でもこんなの彼に伝わるわけないから、やっぱりこれは私のエゴだ。

恋人は今頃きっと夢の中だ。早く彼の布団の中に、夢の中に、猫のように潜り込みたい。優しい彼はきっと快く迎え入れてくれるだろう。こんな頭のネジが何本かないような彼女でいいのだろうかという疑問は残るけど、それでも好きでいてくれる人に出会えた私は本当に幸運だ。

明日はどんな日になるんだろう。明日を変えていけるのは、私と好きな人だけ。
空にはまだ月が浮かんでいる。昨日はまだ終わってなくて、今日はまだ始まっていない。


to do

死ぬまでにしたいことリストは100個じゃ収まりきらないな。

いつか一緒にニューヨークのエンパイアステートビルからの夜景を見たい。飛行機に一緒に乗って、窓から小さくなる街を眺めたい。日付を超えて旅をしたい。


私が育った街、私が育った街、行ったことのない街、いつも過ごすこの街、色んな場所の光や匂いを一緒に知りたい。

この気持ちを知る前にはもう戻れないな。何が嫌いで、何が好きで、本当に必要なものは何か、自分がどんな人間なのか、前より少し分かってきた。

でもなんだか少し弱くなった気がする。すぐ悲しくなるし、心細くなるし、何でもかんでも口に出しては後悔する。

鼓動の暖かさに額を付けて丸くなるとき、猫になってしまいたいと思う。子どもに戻った気分にもなる。いつのまにか忘れてしまってたことや、私の真ん中にあったものが、ふと戻ってきたような気がする瞬間がある。


お月さまにお願いすることはいつも同じ。

こんな気持ちはなくならなくても毎日の汚いものにかき消されてしまうから、私の言葉で大事にするんだ。

つまらないものに流されずに私のままでいられますうように。

日付を超えなくても新しい風景を見てみたい。

空一面の星空をいつか一緒に見たい。
普通で特別な休日を何度も何度も繰り返したい。




ねむい

寒くて眠くて疲れていると、心なんて簡単にだめになる。やりたくないことが目の前にあって、もうなんにもしたくなくて、ただただ眠りたい夜。真っ白な部屋でひとりきりでタオルケットの冷たいところを探しながら眠る想像をする。その部屋の中でだけ泣きたい。そんな部屋どこにもないのに、小さな頃から繰り返す想像。

現実の私は片方しか聞こえないイヤホンを耳にねじ込んで、aikoを聞いたりして少しだけ救われる。

浅い眠りを繰り返して、よく分からない夢を見て、やり場のない悲しさも夢に溶かしてしまう。

誰も知らない私をずっと持っていたい。